ボールを持っておける人
どういうこと??
仕事でも人間関係でも
何か問題が起きた時
報告したり
相談したり
お願いしたり
エスカレーションしたり
多くの人は
解決のため
自分のもとにある問題を
誰かに受け渡すのです
(この「問題」をボールと表現しています)
もしかしたら
自分ではその問題を抱えきれなくて
誰かにそのボールを渡して
楽になっているのかもしれません
そんな時
ボール(問題)を
持って黙っていることも
必要な時があると思っています
具体例
A課長
ある企業の中間管理職
5人の部下の
マネジメントが主業務の課長
Bさん
Aさんの部下
今回の悩みの持ち主
C部長
A課長とBさんの上司
ある日
悩みを持ったBさんが
A課長に相談を持ちかけました
相談があるんだって?
どうしました??
実はAさんにしか言わないんですけど
退職をするかもしれません…
恥ずかしい話ですが
人に言えない理由で借金がありまして…
あと10日のうちに決断しますので
2週間後に打ち合わせの
お時間約束させていただいてよろしいでしょうか?
そうなのか…
何かきける悩みならばきくけど
何かあったのですか?
はい…
実は以前子供が
交通事故をおこしまして
保険に入っていなかった関係で
借金ができてしまい…
ここ数年頑張って返済していたのですが
もうどうしようもなくなってしまって…
でも辞めて借金を返済しても
またその後の生活をどうするかも
迷ってしまっていて…
そうか
わかりました
2週間後打ち合わせしましょう
その後…
C部長
少しお話しよろしいですか?
B君が子供の事故の借金を抱えていて
退職金で返したいから辞めたいそうなんですよ
まだ決定の話ではありませんが
なに??
B君が?
いくらくらい借金あるんだろう?
B君の退職金は
今辞めると約300万ですから
それくらいじゃないですかねー
保険には入ってなかったのか??
バカだなあ
俺は子供が免許取った瞬間に
保険を切り替えたけどね
だから一度うちの息子も事故起こした時も
むしろ保険金がプラスになったくらいだったよ
へぇー
さすが部長です!
いかがでしょうか?
もちろんこれは架空の話ですが
どこにでもありそうな話ではないでしょうか?
A課長は
もしかしたら
会社の危機管理のため
B君が辞めた場合の次の人材確保のため
B君をなんらかの方法で助けるため etc
そういった理由で
C部長に報告したかもしれません
ですが
いくら理由があろうとも
A課長が
ボールを持っていられなかったことは確かです
B君は誰にも言いたくない
誰にも言って欲しくないことを
ギリギリまでガマンして
どうしようもなくなった時に
A課長に打ち明けたかもしれません
できれば
2週間後の打ち合わせまで
A課長の胸にしまっておいて
欲しかったかもしれません
ボールを持っておける人の見極め方
あなたが信頼しているはずの
あの人が
あなたに重要な情報を言ってくれなかった…
そんな時は
悲しんだり怒ったりするよりも
むしろ喜びましょう
その人は
誰かの心を守っていたのです
信頼しているあなたにさえ
言わずに…です
あなたはその人を
心から信頼して良いですよ
結論
自分のリスクや
精神的負担を抱えながら
ボールを持っておける人は
信じることができる
まとめ
ボールを持っておけない多くの人は
「他人の苦しみ」よりも
「自分の心の解放」を
優先してしまうものです
家族でもないですからね
それが当たり前かもしれません
あなたにたくさんの情報をくれる人はいますか?
その人は
あなたにとってとても都合が良いし
役に立ちます
ですが
あなたが与える情報をも
その人は
誰かに話してしまうかもしれない
ボールを持っておけない人は
残念ながら誰かにボールをすぐに渡してしまいます
あなたがいろいろな情報を集めたい時に
「ボールを持っていられる人」は
あなたに情報という利益をもたらさないかもしれない
なぜなら
あなたに情報を伝えることよりも
誰かの心を守ることを優先しているからです
しかも自分の精神的負担を抱えながら…
でもその人に
あなたのとっておきの秘密を話しても
ずっとそのボールを持っていてくれますよ
その人は一生の友人にすべき人です
だからボールを持っておける人には
大小様々なボールが集まってくるんですよね
そんな人になりたいですね
それでは
コメント